お酒を飲んだ時に漢方薬を飲むのはありなの?

漢方コラム

漢方薬は薬とは違って、天然の植物などからできています。だからこそ安心で、体への働き掛けも自然で負担がありません。薬は化学的なものからできているので、他の成分が加わることで反応が起きてしまう可能性があります。だからこそ、食べ合わせや飲み合わせ、薬同士の併用は気を付けなくてはなりません。最悪の場合は、副作用が出てしまうケースもあります。

一方で、漢方薬はもともとは植物系ですから、薬の成分とは全く違います。それなら食べ合わせや飲み合わせは気にしなくてもいいと思ってしまうかもしれません。ところがそれは危険な行為で、優しい作用と言っても薬という意識はしっかりと持っておくようにしましょう。

特にお酒は注意が必要です。飲酒した後に漢方薬を服用してしまうと、作用が強くなったり、違う働きが出てしまったりします。体の中で安全な働きではなくなるリスクが出てくるので、避けるようにします。飲酒状態ではメリットではなくデメリットの方が断然大きくなります。

ただ、ずっと飲めないかというと違います。漢方薬を飲む時にアルコールが残っていないように時間配分しましょう。また、漢方薬が吸収されてからなら問題はありません。例えば服用後5,6時間後にお酒を楽しむなら問題はありません。どうしても時間が調節できずに飲酒するなら、その時は薬は飲まずに次回のタイミングで服用します。