効果が出るまでの期間とは?漢方薬を服用する前に知っておこう!

漢方コラム

漢方薬というと、効果が現れるまで時間がかかるというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際に慢性的な症状の場合には体質そのものを改善していくので、効果が出るまで数か月から半年かかることもあります。しかし、風邪をひいた時に出る寒気や頭痛といった症状は、比較的短い期間で症状が改善するとされます。例えば葛根湯は体を温める作用がある漢方薬なので、風邪で寒気を感じている場合に効果があります。肌トラブルなど皮膚症状は、改善するのに時間がかかることが多いようです。そのため少なくとも1か月程度は服用を継続する必要があります。漢方薬には効き目が出やすい症状もありますし、時間がかかる症状もあるのです。

また、元々の体質や年齢によっても効果が出るまでの期間は異なります。高齢になると体力の衰えなどもあり、効き目を実感するまで時間が必要になることが多くなっています。それに加えて生活習慣なども大きな影響を与えるので、生活習慣が不規則だったり栄養バランスの悪い食生活を送っていたりすると効果がなかなか現れないこともあります。冷えで悩んでいる人に効く漢方薬もありますが、いつも冷たいものを飲んでばかりいるといつまでも冷え性に悩まされてしまいます。漢方薬だけに頼るのではなく、普段の生活そのものを見直すことが重要です。