妊娠中に尿が濁る?原因と病気の例をご紹介

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皆様のなかには妊娠中の体の変化を詳しく知りたい方や、妊娠中の体の異変に不安を感じやすい方はいらっしゃるのではないでしょうか。
妊娠中に尿が濁るという症状が出たときに、それが何かの病気のサインなのか、それとも妊娠中のよくある症状なのか、気になりますよね。
この記事では、妊娠中の尿の濁りの原因と対処法をご紹介します。

□妊娠中の尿の濁りは一体何が原因?

妊娠中の尿が濁る原因は、妊娠に伴う体の変化や感染症、病気などさまざまです。
ここでは、代表的な原因とその特徴についてご紹介します。

1:食事

ホウレンソウやバナナ、ココア、動物性脂肪やタンパク質などに多く含まれるシュウ酸を過剰に摂取すると、尿に細かい結晶が含まれ、これが尿の濁りを引き起こします。
この状態は尿路結石のリスクを高めるため、食事を見直す必要があります。
シュウ酸を含む食品は摂取量を調整し、カルシウムを一緒に摂ることで結晶化を防ぐことが推奨されます。

2:女性特有の濁り

女性の場合、おりものや生理の経血が尿に混じることで尿の濁りが生じやすくなります。
また、膀胱炎の発症も多く、特に慢性膀胱炎では尿の濁りが主な症状となることがあります。
性器や周辺の痒み、排尿痛などがなくても、尿の白濁が続く場合は早めに医師に相談することが重要です。

3:性行為によって感染する性感染症

淋菌やクラミジアなどの性感染症は、炎症を引き起こし尿の濁りを生じることがあります。
性感染症は男女ともに不妊の原因となる可能性があり、症状が乏しいまま進行することが多いため注意が必要です。
特にクラミジアや梅毒の発症者数は増加傾向にあり、症状がなくても定期的な検査とパートナーの検査が重要です。
淋菌は男性に強い症状を引き起こすことが多いですが、女性は無症状か軽度の症状のみの場合が多いです。

4:血尿による尿の濁り

結石の結晶が尿路の粘膜を傷付けた場合や、細菌感染が起こった場合には尿に血液が混じり、白濁することがあります。
肉眼では確認できない少量の血液が尿に混ざることでも尿の濁りが生じることがあります。
この場合も早期の医師の診断が必要です。

以上のように、尿の濁りにはさまざまな原因があり、どれも放置せず早めの対処が重要です。
日常の食生活の見直しや定期的な健康チェックを行い、異常を感じた場合は早めに医師に相談しましょう。

□妊娠時に生じうる尿にまつわる病気とは?

妊娠時には、病気にも気を配るかと思います。
ここでは尿に関連する病気を二つご紹介します。

1:尿路感染症(UTI)

妊娠6~24週に多く発生し、排尿時の痛みや発熱、尿の濁りが特徴です。
大きくなる子宮が尿路を圧迫し、細菌感染のリスクが増えることが原因です。
もしママが尿路感染症を疑うのであれば、抗生物質による治療が必要になるケースもあるので、早めにお医者さんに相談するようにしましょう。

2:妊娠糖尿病

頻尿や喉の渇きが現れ、24~28週に検査します。
妊娠糖尿病の治療を受けても、お腹の赤ちゃんに悪影響はありません。
ほとんどの場合、妊娠糖尿病は出産後に自然治癒していきます。

頻尿以外にのどが渇きやすい、風邪の症状、疲れやすいなどの症状を感じたら、お医者さんに相談してみましょう。

□まとめ

妊娠中の尿の濁りは、食事や女性特有の体の変化、性感染症、血尿、尿路感染症、妊娠糖尿病など、さまざまな原因が考えられます。
尿が濁ったときは、その原因を特定するために、医師に相談することが大切です。
早期に相談することで、適切な治療を受けられ、安心して妊娠生活を送れるでしょう。