水分の取りすぎは頻尿に繋がる?原因や対策から糖尿に効果的な漢方薬までご紹介!

漢方コラム

健康に気を遣い、日頃から水分摂取を心がけているあなたは、最近、頻尿やむくみなど気になる症状に悩んでいませんか。
「水分をたくさん摂れば体に良い」そう思っていませんか。
実は、水分をとりすぎることで、体に悪影響が出てしまうことも。
今回は、水分をとりすぎると体にどのような影響があるのか、その原因や対策、そして漢方薬による改善策をわかりやすく解説していきます。

□水分取りすぎの影響とは?糖尿にも影響する?

水分をとりすぎると、様々な体の不調につながることがあります。
具体的には、以下の様な症状が考えられます。

1:水中毒

水分を極端にとりすぎることで、体内の電解質バランスが崩れ、水中毒を引き起こす可能性があります。
水中毒とは、血液中のナトリウム濃度が低下することで、頭痛や吐き気、意識混濁などの症状が現れる状態です。
重症の場合は命の危険も伴うため、注意が必要です。

2:頻尿

水分をとりすぎると、尿の量が必然的に増えるため、頻尿を引き起こしやすくなります。
頻尿とは、起床後から就寝までの排尿回数が8回以上の場合を指します。
日常生活に支障をきたすだけでなく、睡眠の質の低下にもつながることがあります。

3:軟便や下痢

水分をとりすぎると、便の水分量が増えてしまい、軟便や下痢の原因となることがあります。
特に、お腹の調子が悪いときは、水分摂取量に注意が必要です。

4:むくみ

水分をとりすぎると、むくみを引き起こす可能性もあります。
特に、塩分を多く摂取した後に水分をとりすぎると、むくみが悪化しやすいです。

5:胃もたれ

食事中に水分をとりすぎると、胃もたれを起こしやすくなります。
食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうことで、消化不良を起こし、胃に負担をかけてしまうためです。

□頻尿や尿漏れに効果的な漢方薬

頻尿や尿漏れなどの排尿トラブルに悩んでいる方は、漢方薬を試してみるのも良いでしょう。
漢方薬は、体の状態全体をみて、根本から改善することを目指すため、これらの症状に効果が期待できます。
ここでは、頻尿や尿漏れに効果が期待できる漢方薬を5種類紹介します。

1:猪苓湯(ちょれいとう)

猪苓湯は、排尿トラブルに多く用いられる漢方薬です。
水分代謝を整え、炎症を抑えることで、頻尿や残尿感、排尿痛などの症状を改善する効果が期待できます。

2:八味地黄丸(はちみじおうがん)

八味地黄丸は、腎虚(じんきょ)と呼ばれる体の虚弱な状態を改善する漢方薬です。
高齢者の頻尿や尿漏れ、残尿感などの排尿トラブルに効果が期待できます。

3:萆薢分清飲(はいれんぶんせいいん)

萆薢分清飲は、膀胱炎や尿道炎などの炎症を抑え、排尿をスムーズにする漢方薬です。
頻尿や尿漏れ、排尿痛などの症状に効果が期待できます。

4:釣藤散(ちょうとうさん)

釣藤散は、神経の興奮を抑え、リラックス効果をもたらす漢方薬です。
頻尿や尿漏れ、膀胱の不安定感などの症状に効果が期待できます。

5:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸は、血行を促進し、体の余分な水分を排出する効果のある漢方薬です。
頻尿やむくみ、生理不順などの症状に効果が期待できます。

□まとめ

水分をとりすぎると、水中毒や頻尿、軟便、むくみ、胃もたれなどの症状を引き起こす可能性があります。
これらの症状に悩んでいる方は、水分摂取量を見直すことが大切です。
また、漢方薬は、体の状態全体をみて、根本から改善することを目指すため、頻尿や尿漏れなどの排尿トラブルに効果が期待できます。
漢方薬を試したい方は、専門の医師や薬剤師に相談しましょう。