不眠症と漢方薬[陰虚不眠編]

こころの悩み

今回も日本人で多くの方が悩まされている不眠について、漢方薬という切り口で考えていきたいと思います。

そもそも不眠症の人は共通して生活習慣に問題がある場合が多い傾向にありました。

しかし、きちんとした生活をしているのになぜか、寝付けない、ぐっすり眠れないなどの症状がある方には漢方薬をオススメしています。

これまでで、二種類の不眠についてお話しましたね。

一つは血流不足により貧血や冷え性などの症状がでる血虚不眠。

もう一つは大脳中枢、自律神経に血が不足することでストレス・緊張が発生する心肝血虚の不眠。

今回は、陰虚不眠(いんきょふみん)と呼ばれるほてり・イライラを伴う不眠についてです。

特徴としてイライラして動悸や胸苦しい、手足が火照る、口が渇く、
のぼせる、汗をかくなどの症状が現れます。

そこでよく使われているのはが、身体に潤いを与える天王補心丹(てんのうほしんたん)です。

ジオウ、テンモンドウなどの植物性生薬から構成される漢方薬です。