生理痛に効く漢方~虚証タイプ~

月経不順・月経痛

前回は生理痛に効く漢方の実証タイプをご紹介しました。

今回は虚証タイプをご紹介します。

虚証タイプは、「気・血・陰・陽」が不足してしまうことを言います。

・気血虚弱タイプ

過労や睡眠不足が原因となって、
血が不足してしまうことにより痛みが生じるタイプです。

顔色が白っぽい人、疲れやすく体力がないといった方は
このタイプにあてはまりやすいです。

血の色は薄い赤色で、水っぽくさらっとしているのが特徴です。

気と血を補う治療が必要となりますので、
「十全大補湯」「帰耆建中湯」などが適しているでしょう。

・肝腎不足タイプ

血を貯蔵しているという「肝」と精を
貯蔵しているという「腎」、この「肝腎」のエネルギーが不足すると、
痛みが生じてしまいます。

生まれつきの虚弱体質の方はこのタイプに分類されやすく、
めまい、耳鳴りなどの症状が伴うことが多いです。

こちらも血の色が薄い赤色で、
みずっぽくさらっとしているのが特徴です。

肝腎の気を補って増やしていく治療が必要になりますので
「枸菊地黄丸」や「八味地黄丸」などがお勧めです。

いかがでしたか?

まずは、ご自身が実証タイプなのか虚証タイプなのかを判断して、
さらにその中でもどのタイプに当てはまるのか参考にしてみてくださいね。