生薬と美容の関係

漢方コラム

日本では古来より生薬が使われてきました。

そんな生薬の中で、健康だけでなく美容にまで効果のあるものもあります。

ここでは、そんな生薬について紹介していきます。

まずは、紫蘇です。

紫蘇は、「紫色の葉が魚を蘇らせる」という意味よりその名が与えられ、古くから魚肉などによる中毒の解毒、殺菌、防腐といった目的に用いられてきました。

また、天然の着色香味料としても利用されており、梅干しの着色に使用されています。

紫蘇の化粧品としての効果は、炎症・アレルギーに対する効果が期待できます。

他にも、春に我々の目を楽しませてくれる桜です。

桜は菊と共に日本の国家に選ばれており、「花といえば桜」と言われるほど、古くから多くの日本人に親しまれ、日本を代表する花として世界中で知られています。

日本の桜には、10種類ほどの自然種を基本として、数百種の野生品種や栽培品種があるそうです。

桜の樹皮は桜皮と呼ばれ、解毒、鎮咳薬、去痰剤、腫物、蕁麻疹などにも利用されていました。

化粧品として利用する際には、肌荒れ改善、抗炎症、美白効果が期待されます。

以上のように、私たちの身近にある植物も活用法によっては、化粧品にも使える生薬として利用できるものもあります。