漢方薬の飲み方〜散剤編〜
漢方薬の剤型では散剤も良く利用される剤型の一つです。散剤では生薬を粉末にしたもので代表的な漢方薬としては平胃散や当帰芍薬散、安中散などが比較的使用頻度が高いものです。
散剤のメリットは案といっても持ち運びしやすいことがあげられます。また、煎じ薬などは飲むまでにかなりの手間暇がかかってしまい、例えば職場で時間がない時に飲もうとしても、なかなか簡単には飲めません。散剤であれば、お薬の袋をあけてすぐに飲めるので、忙しい社会人や学校に通っている学生さんなど、外出が多い人には最も飲みやすい剤型といえます。
現在では水や白湯で飲むことが多くなっているようです。これは、忙しい人がさっと飲めるという点での散剤のメリットにつながりますが、もしできることならぬるま湯でもよいのでお湯で飲んだ方が効果は期待しやすいです。これは、生薬を粉末にした散剤から、成分が抽出されやすいためです。ただし、水や白湯で飲んだからといって効果が著しく落ちてしまうわけではありません。まずは定期的に飲むことが最も重要ですから、自分の飲みやすい方法で飲んでください。