漢方薬が効かない?漢方薬にも「耐性」はあるの?
漢方薬を飲み続けている方の中で、「最近漢方薬が効かなくなってきた気がする」、「漢方薬に耐性がついてしまった」と思っていらっしゃる方はいませんか?
そこで今回は、漢方薬と耐性のお話をさせていただきます。
■耐性って?
医学的に「耐性」という言葉は、今まで効いていた薬が、菌が突然変異などを起こしたため効かなくなったという意味です。
したがって、鎮痛剤などのように長期間服用して効きにくくなるということ言いたい場合は、「寛容性」という言葉が使われます。「漢方薬に耐性がついた」という使い方はそもそも間違いなのです。
また、漢方薬に寛容性が生じる(長期服用で効かなくなる)ことはありません。
■なんで効かないと感じるのか
例えば、試験が0点の子は少し勉強したら30点くらいすぐに上がりますが、70点からすぐに30点あげて100点にするのは難しいですよね。
これと同じで、漢方も飲み続けると、効果の実感が薄れる時期(70点)があり、そこから体調がよくなる(100点)までには、積み重ねが必要なのです。
したがって、最近効果が感じられないと思っても徐々によくなっていることを理解し、専門家の指示に従って、飲み続けてください。
いかがですか?
漢方薬を活用し、焦らずに体調を整えていきましょう!