漢方薬の効果がでる期間は?-漢方薬のかたち―
前回は、漢方薬の性質ごとに効果のあらわれ方を解説していきました。
それ以外にも、漢方薬のかたちも影響してきます。
今回は、漢方薬のかたちと効果の関係についてご紹介させていただきます。
■漢方薬のかたち
・湯剤(とうざい)
煎じ液で、生薬をそのまま用います。
本格的かつ専門的な漢方薬になります。
・散剤(さんざい)
粉末状になっており、携帯に便利です。
・丸剤(がんざい)
固形の錠剤で、気軽に始めたい方におすすめです。
湯剤は特殊なので、取り入れやすいのは散剤か丸剤です。
このふたつで効果があらわれやすいのは、粉末状の散剤です。
特に即効性のある風邪に用いる漢方薬でしたら、散剤がおすすめです。
■効果の遅速にとらわれない
漢方薬の性質とかたちで、薬の効き目を見てきましたが、即効性のものが遅効性のものより優れているというわけではありません。
補うことで治癒を促す補剤は、体質を改善して症状を再発させないという根本的な改善を目指すものです。
そのため時間はかかりますが、きちんと服用し続ければ高い効果が期待できます。
いかがですか?漢方薬の効果のあらわれ方について、少し理解していただけたのではないでしょうか。
効果の遅速にとらわれず、あなたの症状に合った漢方薬を適した形で服用し、改善していきましょう!