漢方薬と生薬は違うもの?生薬の種類の分類についてもご紹介
漢方の話の中で、生薬という言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか。
漢方薬と生薬は同じものだと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、厳密には異なります。
生薬とは、自然界に産する物質のなかで、ヒトや他の動物に対してなんらかの薬効を有するものとして使用されているものを指します。
漢方薬は、その生薬のうちの何種類かを組み合わせることで作られるものです。
生薬の種類・量・配分によって効能や効果が違い、用法や用量も異なってきます。
天然の素材である生薬からできていますので、一般的な薬物と異なり副作用の心配が少ないというのが大きな利点と言えます。
◎『上薬』『中薬』『下薬』
中国の本草書では漢方薬を3種類に分けています。
『上薬』『中薬』『下薬』の3種類があり、下薬ほど効果が強い分副作用の可能性も高くなります。
◎君臣佐使【くんしんさし】
複数の構成生薬のすべてが同じ重要性をもっているわけではなく、中心となる重要生薬と、その作用を補助し中心生薬が十分薬効を発揮できるようにする生薬で構成されています。
このような役割を君臣佐使【くんしんさし】といいます。中心となる生薬である君薬、君薬の作用を強める機能がある臣薬、君臣薬の効能を調節する作用をもつ佐薬、君臣佐薬の補助的な役割をして漢方薬を服用しやすくする使薬の4つに分類されます。
いかがでしたか?
もし漢方薬に興味を持たれた方がいらっしゃれば、ぜひ当店へご相談ください。