漢方の効果が出るまでにはどのくらいかかるのだろう?

漢方コラム

漢方薬は身体全体を良い状態にする効果があります。
植物など自然のものを組み合わせたものなのでなんとなく体によさそうだけど即効性はなさそうなイメージを持っていらっしゃる方も多いかもしれません。
実際に効果が出るまでにはどれくらいかかるのでしょうか。

□効果が出るのはいつ?
漢方薬には2種類あります。

*補剤
体質の改善や症状はあまりひどくはないけれども長期にわたる病気の治療に使用します。
身体に不足しているものを漢方の力で補って、身体のバランスを整えます。
2週間以上の服用が必要でゆっくり効いていきます。
ただし効果が表れてすぐに終了するのではなく、しばらく飲み続ける必要があります。

*瀉剤(しゃざい)
急性の病気などに短期間で使用します。
即効性があることが特徴です。
よくイメージされる薬である西洋薬と同じようにその症状が治れば服用をやめます。
市販のものでは発汗作用を促進し、風邪を早く治す効果がある葛根湯などがこれにあたります。

□効果が出やすい形
その形態によって薬の効きやすさが異なります。
形態は複数の生薬を湯で煮出した液体である煎じ薬、粉、錠剤の3つです。
この中では煎じ薬で服用するのが最も効きやすくなっています。

□おわりに
漢方薬はどれも即効性がないわけではなく、種類によっては西洋薬と同じ役割を果たすものもあります。
そのときの自身の体調や担当医、薬剤師の方と相談しながら適切なものを服用するようにしましょう。