漢方を服用すると精神が安定するとされているのはなぜ?

漢方コラム

漢方では心身一如という心身は一体であるという考え方が存在します。
自律神経が乱れると精神的に不安定な状態になってしまいます。
このとき頭痛やめまいなども伴うことが多いため、心だけでなく身体も不調になります。
そんなときに漢方を服用するとよいと言われているのですがご存知でしょうか。

□精神を安定させる
漢方では「肝」は肝臓の機能はもちろん、気持ちをコントロールする機能を持っていると考えられています。
よって精神状態が不安定な時はまず肝の機能を正常にする必要があります。

□漢方の例
・甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
情緒が不安定ですぐに泣いてしまうなどの方に効果があります。

・抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)
虚弱体質で落ち込んだり興奮したり気分にムラがある人におすすめです。

・加味逍遙散(かみしょうようさん)
イライラすることを我慢するのが難しい方がよく利用します。

□購入できる場所
市販でも販売していることが多いのでドラッグストアなどに立ち寄ると様々な種類が置いてあります。
服用に不安がある場合や、体質や状態に適切なものを服用したい場合は病院で処方してもらうようにしましょう。

□おわりに
よくある精神安定剤はなんとなく抵抗がある方も漢方薬なら利用しやすいかもしれませんね。
しんどいと感じたならば無理して我慢せずに状況に応じて薬の利用も考えてみてはいかがでしょうか。