漢方薬局の健康コラム、冷え性改善につながる風呂の入り方

漢方コラム

自律神経と冷え性は密接な関係にあります。
間違った入浴法では自律神経のバランスを崩し、冷え性を悪化させる可能性が出てきます。
例えば熱い風呂に長時間つかることは、更なる冷えを招くのです。
冷え性改善につながる正しい風呂の入り方を知りましょう。

□冷え性改善のための入浴知識

*自律神経

自律神経は交感神経と副交感神経で構成されています。
交感神経はストレスを感じる際に働き、血管が収縮し血流量を減らします。
副交感神経はリラックスする際に働き、血管を拡張し血流量を増やします。
間違った入浴方法では交感神経を刺激し続け、冷えを助長します。
自律神経を整える入浴を意識することがポイントです。

*温度と時間

風呂の温度は39~40℃のぬるめが良いです。
また理想的な時間は全身浴が5分、半身浴が10分程度です。
42℃以上の熱いお湯に長時間つかると、交感神経が優位になり血管収縮が起こります。
つまり熱い風呂に長時間入れば血液の循環に悪影響を与えてしまうのです。

*半身浴

全身浴の後に外に出ると急激な温度の変化で自律神経が乱れてしまいます。
お風呂を出る前は半身浴をしましょう。

□入浴中

*かけ湯

冷えた体で急にお湯につかると血管が収縮してしまいます。
まずはかけ湯をして皮膚表面を温めましょう。

*手足のマッサージ

入浴中に手足をもみほぐすことで血流が良くなります。
またリラックス効果も上がります。

□まとめ

間違った入浴方法では更に冷えが助長されます。
正しい入浴方法で入浴をしましょう。