漢方と生薬、両者は何が違うのかを解説します

漢方コラム

庭に生えるどくだみはとても生命力が強い植物、ドクダミは漢方にも利用できる生薬などと言われていますが、実はどくだみは民間薬と呼ぶもので、漢方薬とは異なる種類に含まれると言います。

民間薬は単数の生薬であり、漢方薬は複数の生薬が組み合わさったなどの違いを持ちます。

さらに、民間薬は民間の中で伝承され続けているもの、成文化が行われてないなどの特徴があります。

これに対して漢方薬は出典が明らかになっているのが特徴、紀元前から存在している、その証拠に書物にもしっかりと記載が行われているなどの特性を持ちます。

所で、風邪を引いた時には病院で抗生物質を処方して貰うケースは多いと言えましょう。

しかし、病院で貰う薬はあまり服用したくない、少なくとも妊娠中などは胎児にも影響を与えてしまうので自力で治そうとする人もいますし、葛根湯などをドラッグストアで購入して治療に役立てる人も少なくありません。

葛根湯は複数の生薬を使った漢方薬で、葛根を始め、棗・麻黄・甘草・桂枝・芍薬・生姜などの生薬が組み合わさったものです。

さらに、含まれる成分についても比率が決められているのが特徴ですが、それぞれの比率を桂枝が3グラム、葛根が8グラムなどのように処方量を記さずに名前で記することができるなどの特徴もあります。

また、配合量を変えることで細かな症状に応じた治療ができるなどのメリットも持ちます。