漢方薬でアレルギーは緩和できる?悩みを解決!

漢方コラム

アレルギーとは、外来の物質に体が過剰に防御反応を示すことで諸症状を示す反応です。どの物質に反応するか、どの程度かは人によって異なりますが、多くは目が痒くなり充血するほか、鼻水やくしゃみなどの症状が現れます。一般に花粉症と呼ばれるものもアレルギーに含まれますが、ペットやハウスダストによるものも存在します。免疫機構による自己防衛反応なので病的なものではありませんが、目や鼻の症状は大変煩わしいのではないでしょうか。漢方薬によってアレルギー症状を緩和することが出来るかもしれません。

小青竜湯は半夏という生薬に加え、乾姜や桂皮などを配合した漢方薬です。特にくしゃみや鼻水などの症状に対する効果効能が臨床試験でも認められており、他にも結膜炎などの目の症状に対しても効果を発揮します。気管支喘息や気管支炎にも効果を発揮するので、上気道に症状を示すアレルギーの症状緩和に有用と言えるでしょう。

麻黄附子細辛湯は麻黄を中心に細辛、附子を配合した漢方薬です。鼻水が少ない花粉症などに対して服用すると、弱った体力を回復させ身体のバランスを整えながら症状を改善してくれます。また、高齢者の花粉症に対しても処方されることがあり、症状を抑えることを目的としているのではなく体力を戻して免疫システムそのものを健全化することが目的の漢方薬であると言えます。