虫からできる生薬とその効果を紹介!

漢方コラム

皆さんは生薬の種類の中には虫から出来るものがあるってご存知ですか。
虫と聞くと気持ちが悪いと思ってしまう人も多いと思いますが、生薬に使われている例とその効果を紹介していきます。

 

□虫からできる生薬とは何か

結論からいうと、ヒルの一種であるウマビル、チスイビル、チャイロビルです。
ヒルはご存知の通り川や海、湿った場所に生息している生物で、人間や動物に噛みついて吸血するので嫌われることが多いですが、吸血する時に血をより多く吸えるように血が止まらないようにする能力があるからこそ生薬に利用できる面もある例と言えるでしょう。
ヒルを利用した生薬は水姪(すいてつ)と呼ばれており、石灰かお酒につけて殺した後に日干しや燻って乾燥させて使用します。
水姪(すいてつ)の効果は「ヒスタミン様物質」の血管拡張や血管の透過性を向上する役割や、「ヘパリン」の血液が固まるのを防ぐ働きがあり、血流が悪くなることで起きる症状には血行を促進することによって改善します。

 

□まとめ

今回はヒルからできる生薬である水姪(すいてつ)を紹介しました。
正確にはヒルのほかにも生薬に使われている虫はあるのですが、代表的なヒルを選びました。
生薬には意外なものもあるので、他にも調べてみるのも面白いでしょう。