だるさややる気が出ないときはどうする?漢方薬が教えてくれる体のサイン
毎日頑張っているのに、疲れが取れない、やる気が出ないというようなお悩みを抱えている皆様へ。
もしかしたら、それは「気」不足かもしれません。
漢方では、私たちの体のエネルギー源を「気」と呼びます。
「気」は、睡眠や食事から補えて、生命活動に欠かせないエネルギーです。
この記事では、漢方の視点でみるだるさの原因と、疲労時に処方されやすい漢方についてご紹介します。
□漢方の視点から見る「だるい」「やる気が出ない」
漢方としては、活動には「気」が必要とされます。
これは日々の生活を行うために必須のエネルギーです。
1:「気」の不足の原因
睡眠不足や食生活の乱れは、「気」不足に繋がります。
睡眠不足は、夜の間に「気」を十分に作れません。
また、栄養バランスの乱れた食事や、冷たいものを食べ過ぎなども、「気」の消耗に繋がります。
2:「気」が不足すると起こること
「気」が不足すると、さまざまな体の不調が現れます。
例えば、
・朝起きるのが辛い
・疲れが取れない
・集中力が続かない
・イライラしやすくなる
・いつも眠たい
・食欲不振
などです。
漢方では、「気」不足を改善することで、これらの不調を改善できると考えられています。
□気不足に効く!おすすめの漢方薬5選
「気」が不足していて、だるさややる気が出ない状態にある場合に効果があるとされる漢方はいくつかあります。
1:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
体力虚弱で元気がなく、疲れやすい、胃腸の働きが低下している方におすすめです。
「気」を補うことで元気な体を目指しましょう。
2:十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
体力虚弱で元気がない、病後や手術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、冷えやすい方に。
「気」と血を補い、体力を回復させます。
3:人参養栄湯(じんじんようえいとう)
体力虚弱で元気がない、病後や手術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、冷えやすい方は服用を検討してはいかがでしょうか。
「気」と血を補い、体力を回復させます。
4:六君子湯(りっくんしとう)
全身倦怠感、胃腸の働きを良くしたい方に。
消化器の働きを助け、胃腸の不調を改善します。
5:小建中湯(しょうけんちゅうとう)
虚弱体質で疲れやすい、胃腸が弱く、消化不良を起こしやすい方におすすめです。
胃腸の働きを強化し、消化吸収を助けます。
それぞれの漢方には使用可能な年齢の下限や一回当たりの服用量が定まっています。
それぞれの基準を守って健康に近づきましょう。
□まとめ
だるさややる気のなさ、疲れやすさを感じている方は、漢方の視点から「気」不足を疑ってみてください。
漢方薬は、体質や症状に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。
自分に合った漢方薬を見つけるために、専門家に相談することをおすすめします。