季節の変わり目の体調不良におすすめの漢方の選択肢
季節の変わり目、なんだか体調がすぐれないと感じている方はいませんか。
「いつもと違う疲れやすさ」「なかなか寝付けない」「イライラしやすくなった」など、心身に不調を感じている方は、もしかしたら季節の変わり目の影響を受けているかもしれません。
この記事では、季節の変わり目の体調不良の原因と、漢方薬による改善策についてご紹介します。
□季節の変わり目の体調不良の原因とは?
季節の変わり目は、気温や湿度の変化が大きく、私たちの体はそれに対応しようとさまざまな調整をしています。
その調整がうまくいかずに、自律神経が乱れてしまうことが、体調不良の原因の一つと考えられています。
1:主な原因
季節が変わる際の体調不良の主な原因は、気圧や気温、湿度の変化による自律神経の乱れです。
自律神経は、私たちの体のさまざまな機能をコントロールしている神経です。
季節の変わり目のように環境が大きく変化すると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
特に気圧の低下が大きな影響を与え、梅雨時期や台風接近時に症状が現れやすいです。
2:体調不良になりやすい人
特徴として、自律神経のバランスが崩れやすいことが挙げられます。
自律神経は心臓や血圧、消化器の働きを調節し、気圧や湿度、温度の変化に敏感に反応します。
また、内耳の機能低下も一因で、内耳は平衡感覚を司り、気圧変化に敏感な部分があります。
これにより頭痛やめまい、吐き気が引き起こされることがあります。
さらに、気象病は女性に多く、若年者は頭痛、高齢者はめまいが多い傾向があります。
PMSや更年期障害がある方、乗り物酔いしやすい方もリスクが高いです。
□季節の変わり目の体調不良に効く漢方薬をご紹介!
漢方は、体の状態や症状に合わせて、適切な生薬を組み合わせて処方されます。
季節の変わり目の体調不良には、体の内側からバランスを整え、自然治癒力を高める効果が期待できます。
1:参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)
参苓白朮散は、体の疲れやだるさ、食欲不振などに効果が期待できる漢方薬です。
体のエネルギーが不足している状態に用いられます。
季節の変わり目で、体が疲れやすく、だるさを感じることがある方は、参苓白朮散を試してみてはいかがでしょうか。
2:(よくかんさんかちんぴはんげ)
抑肝散加陳皮半夏は、イライラや怒りっぽさ、神経過敏などに効果が期待できる漢方薬です。
季節の変わり目で、イライラしやすくなったり、気持ちが落ち着かない方は、抑肝散加陳皮半夏を試してみてはいかがでしょうか。
3:酸棗仁湯(さんそうにんとう)
酸棗仁湯は、不眠症や神経過敏などに効果が期待できる漢方薬です。
心身が疲れている状態に用いられます。
季節の変わり目で、なかなか寝付けなかったり、眠りが浅かったりする方は、酸棗仁湯を試してみてはいかがでしょうか。
4:柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)
柴芍六君子湯は、いらだちやストレス、胃腸の弱りなどに効果が期待できる漢方薬です。
胃腸が冷えている状態や、ストレスによって胃腸の働きが低下している状態に用いられます。
季節の変わり目で、食欲が落ちてしまったり、胃もたれがする方は、柴芍六君子湯を試してみてはいかがでしょうか。
□まとめ
季節の変わり目の体調不良は、気候の変化による自律神経の乱れが大きな原因です。
漢方は、体の内側からバランスを整え、自然治癒力を高めることで、心身ともに安定した状態へと導きます。
気象病の多くは湿邪が絡むことが多いので、漢方薬の中でも内湿や外湿を捌けるものが必要になることも多いので、この記事を参考にして、自分に合った漢方薬を見つけて、快適な季節の変わり目を過ごしましょう。