ちくのう症に効く漢方薬をご紹介します!

漢方コラム

ちくのう症に悩んでいるけど、病院の薬に頼りたくない、自然な方法で治したいと考えている方はいませんか。
ちくのう症の症状を改善したいけど、病院の薬だと副作用が気になる、漢方薬なら副作用も少なく安心して服用できるから試してみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ちくのう症に効く漢方薬を紹介します。

□ちくのう症に効く漢方薬とは?

ちくのう症に効果的な漢方薬はたくさんありますが、今回は代表的な4種類を紹介します。

1: 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)

辛夷清肺湯は、こもった熱を発散させる作用や呼吸器を潤す作用をもつ漢方薬です。
炎症による熱感があり、膿粘性の鼻水や鼻づまり、頭痛を伴うような慢性期のちくのう症に多く用いられます。

2: 葛根湯加川芎辛夷 (かっこんとうかせんきゅうしんい)

漢方では、体が冷えて余分な「水」がたまると、その余った「水」が鼻におよんで血行が滞り、鼻の通りが悪くなると考えます。
葛根湯加川芎辛夷は、冷えによってたまった「水」の発散を促して鼻通りを良くする効果が期待できる漢方薬です。
体を温める「葛根湯」の処方を基本に、鼻づまりに有効な「辛夷(しんい)」や頭痛を抑える効果をもつ「川芎(せんきゅう)」が配合されています。

3: 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

漢方では、「水」の巡りが滞ることで余分な水分が気道にたまり、寒気にさらされて鼻からあふれ出たものが鼻水とされます。
小青竜湯は、体を温めながら「水」のバランスを整えて症状を鎮める作用がある漢方薬です。
また殺菌作用をもつ「乾姜(かんきょう)」や抗菌作用をもつ「五味子(ごみし)」、抗炎症作用をもつ「甘草(かんぞう)」など8種類の生薬から構成されています。
そのため、特に鼻水、鼻づまり、後鼻漏といった慢性のちくのう症に効果が期待できます。

4: 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

柴胡桂枝湯は、蓄膿症だけでなく、風邪や頭痛、消化不良による腹痛、婦人科系の症状など、幅広い症状に効果があるとされている漢方薬です。
ちくのう症の場合、鼻づまりや鼻水、頭痛などの症状に効果が期待できます。

□ちくのう症の症状別の漢方薬選び

ちくのう症の症状は人によってさまざまです。
ここでは、ちくのう症の症状別に最適な漢方薬を紹介します。

1: 熱感や鼻の乾燥を伴う鼻づまり

熱感や鼻の乾燥を伴う鼻づまりには、辛夷清肺湯がおすすめです。
辛夷清肺湯は、こもった熱を発散させる作用や呼吸器を潤す作用をもつ漢方薬です。
炎症による熱感があり、膿粘性の鼻水や鼻づまり、頭痛を伴うような慢性期のちくのう症に効果を発揮します。

2: 冷えや鼻づまりによる頭痛がある方

冷えや鼻づまりによる頭痛がある方には、葛根湯加川芎辛夷がおすすめです。
葛根湯加川芎辛夷は、冷えによってたまった「水」の発散を促して鼻通りを良くする効果が期待できる漢方薬です。
体を温める「葛根湯」の処方を基本に、鼻づまりに有効な「辛夷(しんい)」や頭痛を抑える効果をもつ「川芎(せんきゅう)」が配合されています。

3: 冷えやサラサラした鼻水が出る方

冷えやサラサラした鼻水が出る方には、小青竜湯がおすすめです。
小青竜湯は、体を温めながら「水」のバランスを整えて症状を鎮める作用がある漢方薬です。
また殺菌作用をもつ「乾姜(かんきょう)」や抗菌作用をもつ「五味子(ごみし)」、抗炎症作用をもつ「甘草(かんぞう)」など8種類の生薬から構成されています。
そのため、特に鼻水、鼻づまり、後鼻漏といった慢性のちくのう症に効果が期待できます。

□まとめ

ちくのう症に効く漢方薬は、症状によって適切なものが異なります。
熱感や鼻の乾燥を伴う鼻づまりには辛夷清肺湯、冷えや鼻づまりによる頭痛がある方には葛根湯加川芎辛夷、冷えやサラサラした鼻水が出る方には小青竜湯がおすすめです。
漢方薬は副作用が少ないと言われていますが、体質や服用する漢方薬によっては副作用が出る可能性もあります。