足つりに効く漢方には何がある?解説します!

漢方コラム

運動不足気味で、最近足がつりやすくなったと感じている、健康に気を遣う方々は多いでしょう。
日々の生活の中で、突然の足つりで痛みや不快感を経験したことはありませんか。
この記事では、漢方薬の効能や注意点を解説していきます。

□足つりに効く漢方「芍薬甘草湯」とは?

「芍薬甘草湯」は、古くから日本で用いられてきた伝統的な漢方薬です。
芍薬(しゃくやく)と甘草(かんぞう)という2種類の生薬から成り、筋肉のけいれんを鎮める効果が期待されています。

1: 足がつった時の症状緩和

「芍薬甘草湯」は、足がつった時の痛みや不快感を和らげる効果が期待できます。
これは、芍薬が筋肉の緊張を和らげ、甘草が血行を改善することで、筋肉のけいれんを鎮めるためです。

2: 筋肉の疲労回復

激しい運動や長時間のデスクワークなどで筋肉が疲労している場合にも、「芍薬甘草湯」は効果的です。
芍薬の鎮痛作用と甘草の抗炎症作用が、筋肉の疲労回復をサポートします。

3: その他の効能

「芍薬甘草湯」は、足がつった時の症状以外にも、様々な効能が期待されています。
例えば、生理痛や腹痛、腰痛などの痛みにも効果があるとされています。
また、胃腸の働きを改善する効果もあるため、消化不良による腹痛や便秘にも効果が期待できます。

□足がつる原因と漢方薬「芍薬甘草湯」の働き

足がつる原因は様々ですが、代表的なものとして以下が挙げられます。

1: ミネラルバランスの乱れ

マグネシウムやカルシウムなどのミネラル不足は、筋肉の収縮をスムーズに行うための神経伝達を阻害し、足がつりやすくなる原因となります。

2: 水分不足

脱水状態になると、血液の粘度が高くなり、筋肉への酸素供給が不足して、足がつりやすくなります。

3: 冷え

冷えによって血行が悪くなると、筋肉への栄養供給が不足し、足がつりやすくなります。

4: 疲労

過度な運動や疲労によって、筋肉が疲労し、足がつりやすくなります。

5: 加齢

加齢によって筋肉の柔軟性が低下し、足がつりやすくなります。

これらの原因によって起こる足つりの症状に対し、「芍薬甘草湯」は、様々な効果を発揮します。
ここからは「芍薬甘草湯」の効果を解説します。

・筋肉の緊張を和らげる

芍薬は、筋肉の緊張を和らげる作用があります。
足がつった際に起こる筋肉の痙攣を鎮め、痛みを軽減します。

・血行を改善する

甘草は、血行を改善する作用があります。
筋肉への血流を促進することで、筋肉への酸素供給を改善し、足つりを予防します。

・身体の巡りを改善する

「芍薬甘草湯」は、身体の巡りを改善することで、筋肉の疲労回復を促進し、足つりを予防します。

□まとめ

漢方薬「芍薬甘草湯」は、足がつった時の痛みや不快感を和らげる効果が期待できるだけでなく、筋肉の疲労回復や血行改善にも役立ちます。
足がつりやすい方は、ぜひ「芍薬甘草湯」を試してみてはいかがでしょうか。