しもやけに最適な薬は?漢方薬について解説!

漢方コラム

冷え性で悩んでおり、しもやけがなかなか治らないと感じている方へ。
冬になると、手足の指先や耳が赤紫色になって腫れたり、かゆみがでたりと、しもやけに悩まされる方は多いのではないでしょうか。

□しもやけが治らない原因

しもやけは、寒さによって血管が収縮し、血流が悪くなることで起こります。
しかし、ただ単に寒さだけが原因ではありません。
しもやけがなかなか治らない原因には、実はいくつかの要因が考えられます。

1: しもやけになりやすい部位を保温していない

手足の指先や耳たぶなど、露出している部位は、寒さの影響を受けやすく、しもやけになりやすいです。
手袋や耳当てなどの防寒アイテムでしっかりと保温することが大切です。

2: 血行が悪くなっている

寒くなると、血管が収縮して血流が悪くなり、手足の末端部分に十分な血液が行き届かなくなります。
そのため、しもやけが治りにくくなります。

3: 汗をかいた後そのままにしている

冬でも、室内や電車の中など、暖房の効いた場所では汗をかくことがあります。
汗をかいたまま放置すると、体が冷えて血行が悪くなり、しもやけの原因となります。

4: しもやけになった皮膚のケアをしていない

しもやけになった皮膚は、炎症を起こしている状態です。
適切なケアをしなければ、症状が悪化し、治りにくくなります。

□しもやけに効果的な漢方薬は?薬について解説!

漢方薬は、体の状態全体を改善することで、しもやけの根本的な原因にアプローチします。
しもやけに効果的な漢方薬として、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」が挙げられます。

1: 当帰四逆加呉茱萸生姜湯の効果

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、冷え性や血行不良によるしもやけ、頭痛、下腹部痛、下痢、月経痛などの症状に効果が期待できます。
体の冷えを改善し、血行を促進することで、しもやけの症状を緩和します。

2: 当帰四逆加呉茱萸生姜湯の成分

当帰四逆加呉茱萸生姜湯には、当帰、芍薬、桂枝、生姜、呉茱萸などの生薬が含まれています。
これらの生薬が、体の冷えを改善し、血行を促進する効果を発揮します。

3: 当帰四逆加呉茱萸生姜湯の服用方法

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、1日3回、食前に服用するのが一般的です。
ただし、服用する前に医師や薬剤師に相談することが重要です。

□まとめ

しもやけは、寒さだけでなく、血行不良や汗をかいた後の放置、適切な皮膚ケア不足など、様々な要因が複合的に影響しています。
漢方薬は、体の冷えや血行不良など、しもやけの根本的な原因にアプローチすることで、効果的に改善が期待できます。
漢方薬の服用を検討する際は、医師や薬剤師に相談し、自分に合った漢方薬を選びましょう。