心房細動に漢方は効果あり?種類別の漢方薬と選び方を解説
心房細動と診断され、病院での治療に不安を感じている方。
漢方薬で改善できる可能性を探しているのではないでしょうか。
西洋薬の副作用が不安で、漢方薬が効果的なのか知りたい気持ち、よく分かります。
そこでこの記事では、心房細動の治療に漢方薬が有効な理由、種類別の漢方薬とその選び方をご紹介し、皆さんが安心して漢方薬を試せるようにします。
□心房細動に漢方は効果的なのか?
心房細動は、心臓の上部の心房が不規則に震える不整脈の一種です。
心臓が本来の働きをせず、血液が心臓の中に滞りやすくなってしまうため、血栓ができて脳梗塞などの重大な合併症を引き起こすリスクがあります。
西洋医学では、心房細動の治療に、抗不整脈薬や血栓予防薬などの薬物療法や、カテーテルアブレーションなどの外科的手術が行われます。
しかし、これらの治療法は、副作用の心配や、再発の可能性、高額な費用などの課題もあります。
そこで注目されているのが、漢方薬です。
漢方薬は、心房細動の原因となる体質や症状に合わせた薬を選び、体全体のバランスを整えることで、心房細動の改善を促します。
1:心房細動の原因
心房細動の原因は、加齢、ストレス、高血圧、不健康な食生活、睡眠不足など、様々な要因が考えられます。
2:漢方薬が有効な理由
漢方薬は、心房細動の根本的な原因である体質の改善にアプローチします。
心房細動の原因となる体質は、東洋医学では「気」「血」「水」のバランスが乱れていると考えられています。
漢方薬は、これらのバランスを整えることで、心房細動の症状を改善し、再発を防ぐ効果が期待できます。
3:漢方薬のメリット
漢方薬は、西洋薬と比べて副作用が少なく、体全体を改善できるというメリットがあります。
心房細動の症状だけでなく、同時に他の体の不調も改善できる可能性があります。
□心房細動の種類別おすすめ漢方薬
心房細動には、発作性心房細動、持続性心房細動、慢性心房細動など、いくつかの種類があります。
それぞれのタイプに適した漢方薬をご紹介します。
1:発作性心房細動
発作性心房細動は、数分から数時間、または数日間続く心房細動です。
発作が起きると、動悸や息切れ、めまいなどの症状が出ることがあります。
おすすめ漢方薬は2つあります。
体力があり、不安を感じやすく、便秘気味の人には、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)がおすすめです。
不安や神経過敏がある虚弱な人には、桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)がおすすめです。
2:持続性心房細動
持続性心房細動は、1週間以上続く心房細動です。
発作が続くため、日常生活に支障をきたすことがあります。
おすすめ漢方薬は2つあります。
動悸が強く、疲れやすい人におすすめなのは、炙甘草湯(しゃかんぞうとう)です。
めまいや立ちくらみがある人におすすめなのは、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)です。
3:慢性心房細動
慢性心房細動は、1年以上続く心房細動です。
症状が安定している場合もありますが、血栓ができるリスクが高いため、注意が必要です。
おすすめ漢方薬は、牛黄(ごおう)です。
この漢方薬は、心臓の働きを改善する効果があります。
□まとめ
心房細動は、放置すると脳梗塞などの合併症を引き起こす可能性があるため、早期の治療が重要です。
漢方薬は、心房細動の原因となる体質や症状に合わせた薬を選び、体全体のバランスを整えることで、心房細動の改善を促す効果が期待できます。
心房細動に不安を感じている方は、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。
専門の医師や薬剤師に相談し、自分に合った漢方薬を見つけるようにしましょう。