鼻声に効く漢方薬は何?選び方のポイントやおすすめの漢方薬を紹介
漢方コラム
鼻声で悩んでいる方へ。
漢方薬は、その原因や体質に合わせて効果的に改善をサポートしてくれる頼もしい存在です。
では、実際にどのように改善してくれるのでしょうか。
今回は、鼻声と漢方薬の関係と鼻声に効く漢方薬の種類と選び方のポイントをご紹介します。
□鼻声と漢方薬の関係
鼻声の原因は、風邪やアレルギー、副鼻腔炎など様々です。
漢方では、これらの原因に加えて、体質や症状を総合的に見て、適切な漢方薬を選びます。
鼻声に効果的な漢方薬には、様々な種類があり、それぞれに特徴的な効能があります。
*鼻声の原因と漢方薬の関係
鼻声は、風邪やアレルギー、副鼻腔炎など、様々な原因によって起こります。
これらの原因によって、鼻の粘膜が炎症を起こしたり、鼻腔が狭くなったりすることで、声が鼻にかかったような状態になります。
漢方では、これらの原因に加えて、体質や症状を総合的に見て、適切な漢方薬を選びます。
*鼻声に効果的な漢方薬の種類
鼻声に効果的な漢方薬には、様々な種類があります。
代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
1:小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
風邪のひき始めに効果的な漢方薬です。
水のようなサラサラした鼻水やくしゃみ、寒気などに効果があります。
2:葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
鼻づまりや蓄膿症(副鼻腔炎)などに効果的な漢方薬です。
葛根湯をベースに、鼻の症状に効果的な生薬を配合しています。
3:辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
黄色いドロッとした鼻水が出る鼻炎に効果的な漢方薬です。
鼻づまりや慢性鼻炎、副鼻腔炎などに効果があります。
4:荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
慢性鼻炎や副鼻腔炎などに効果的な漢方薬です。
熱がこもりやすい体質の人に適しています。
□鼻声に効く漢方薬の種類と選び方のポイント
鼻声の原因別に最適な漢方薬を紹介し、それぞれの特徴や選び方のポイントを解説します。
体質に合わせた漢方薬の選び方についても詳しく説明します。
1:鼻声の原因別の漢方薬選び
鼻声の原因は様々ですが、漢方では、大きく分けて「寒邪(かんじゃ)」と「熱邪(ねつじゃ)」の2つに分類されます。
・寒邪タイプ
冷えによって鼻の粘膜が弱くなり、風邪を引きやすくなったり、アレルギー症状が出やすくなったりするタイプです。
サラサラした透明な鼻水やくしゃみ、寒気などが特徴です。
・熱邪タイプ
体内に熱がこもり、鼻の粘膜が炎症を起こしやすくなるタイプです。
黄色い粘り気のある鼻水、鼻づまり、頭痛などが特徴です。
2:体質に合わせた漢方薬の選び方
漢方では、体質を「証(しょう)」と呼び、証に合わせた漢方薬を選びます。
鼻声の場合、体質によって以下の様な漢方薬が適しています。
・虚証(きょしょう)
虚証とは、体力が弱く、冷えやすい体質の人のことをさします。
水のようなサラサラした鼻水やくしゃみ、鼻づまり、寒気などに効果的な小青竜湯、葛根湯などがおすすめです。
・ 実証(じっしょう)
実証とは、体力が強く、熱がこもりやすい体質の人のことをさします。
鼻づまりや慢性鼻炎、副鼻腔炎などに効果的な辛夷清肺湯、荊芥連翹湯などがおすすめです。
□まとめ
鼻声は、漢方薬によって効果的に改善できる可能性があります。
鼻声に効果的な漢方薬を選ぶには、自分の鼻水の症状、体質、症状を考慮する必要があります。
漢方薬は、症状や体質に合わせた様々な種類があるので、自分に合った漢方薬を見つけることが大切です。