ピルの休薬期間の腹痛や吐き気はなぜ?辛い症状への対処法6選!

漢方コラム

避妊や生理痛対策としてピルを服用しているものの、休薬期間中に体調不良に悩んでいる女性の方は多いのではないでしょうか。
ピルを服用していても、休薬期間中はホルモンバランスが乱れ、生理前や生理中と同じように、気分が落ち込んだり、お腹が痛くなったり、吐き気や頭痛などの症状が現れる人が多いです。
これらの症状は、ピルを服用しているからといって必ずしも防げるものではありません。

この記事では、ピル休薬期間中に起こる体の変化と、辛い症状への具体的な対処法を6つ紹介します。
ピルを安心して服用し続けられるように、ぜひ参考にしてみてください。

□腹痛や吐き気の原因は何?ピル休薬期間中に起こる体の変化

ピルの休薬期間中は、ホルモンバランスが乱れ、生理前や生理中と同じように、気分が落ち込んだり、お腹が痛くなったり、吐き気や頭痛などの症状が現れる人が多いです。
これらの症状は、ピルを服用しているからといって必ずしも防げるものではありません。

1:ホルモンバランスの変化

ピルは、女性ホルモンを一定量コントロールすることで、排卵を抑制し、生理周期を安定させる働きがあります。
しかし、休薬期間中は、ピルによって抑制されていたホルモンの分泌が止まり、ホルモンバランスが乱れます。
このホルモンバランスの乱れが、生理前や生理中に起こるような様々な体の変化を引き起こす原因となります。

2:生理前症候群(PMS)との関連

ピル休薬期間中に起こる症状は、生理前症候群(PMS)とよく似ています。
PMSは、生理の始まる数日前から、ホルモンバランスの乱れによって、気分の落ち込みやイライラ、頭痛、吐き気、便秘などの症状が現れるものです。
ピル休薬期間中は、PMSと似たような症状が現れるため、PMSが悪化しているように感じる人もいるかもしれません。

3:個体差とピルの種類による影響

ピル休薬期間中の症状は、人によって異なります。
また、ピルによって含まれるホルモンの種類や量、休薬期間の長さが異なるため、症状の現れ方も変わってきます。
ピルを飲み始めて間もない場合は、体がピルに慣れていないため、症状が出やすい傾向があります。

□ピル休薬期間中の辛い症状への対処法6選

ピル休薬期間中に体調不良を感じた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
具体的な対処法を6つ紹介します。

1:ピルを飲み始めたばかりの場合は2〜3ヶ月様子を見る

ピルを飲み始めたばかりの頃は、体内のホルモンバランスが急に変化して、頭痛や吐き気などの副作用が出やすくなっています。
休薬期間まで副作用が続く人もいますが、2〜3ヶ月経つと落ち着くことがほとんどです。
我慢できる程度のしんどさであれば、服用を続けて様子を見ましょう。
服用を続けても毎月の休薬期間がつらい場合は、ほかの病気の可能性や、ピルが体に合っていない可能性があります。

2:軽いストレッチや運動でストレスを発散する

休薬期間がしんどいときは、軽いストレッチや運動を取り入れてみるのも良いでしょう。
体を動かして血流がよくなると、子宮まわりの筋肉がほぐれてやわらかくなります。
子宮がスムーズに収縮するようになるため、生理中の痛みの原因であるプロスタグランジンの過剰な分泌を抑制できる効果も期待できます。
また、運動をするとストレス発散になり、乱れた自律神経を整えられます。
自律神経の乱れも体調不良につながるため、無理のない範囲でウォーキングやヨガなどを取り入れてみてください。

3:医師に相談して痛み止めや吐き気止めを服用する

頭痛や腹痛、吐き気がひどいときは、薬を飲むのも一つの手です。
ただし、自己判断で服用するのではなく、医師に相談してから飲むようにしましょう。

4:病院に行って月経困難症や子宮内膜症の検査を受ける

ピルを服用していても、休薬期間中の症状が重い場合は、婦人科系の病気の可能性があります。
これらの病気は、ホルモンバランスの乱れによって悪化する可能性があるため、医師に相談して検査を受けることをおすすめします。

5:休薬期間が短いピルに切り替える

ピルによっては、休薬期間が短いものもあります。
休薬期間が短いピルに切り替えることで、ホルモンバランスの乱れを最小限に抑え、症状を軽減できる可能性があります。

6:長期連続服用できるピルを検討する

近年では、休薬期間が不要で、長期連続服用できるピルも登場しています。
これらのピルは、ホルモンバランスの乱れを抑制し、PMSや生理痛などの症状を軽減する効果が期待できます。
ピルを服用する際は、医師と相談して、自分に合ったピルを選びましょう。

□まとめ

ピル休薬期間中は、ホルモンバランスが乱れ、生理前や生理中と同じように、気分が落ち込んだり、お腹が痛くなったり、吐き気や頭痛などの症状が現れる人が多いです。
これらの症状は、ピルを服用しているからといって必ずしも防げるものではありません。
ピル休薬期間中の辛い症状には、軽いストレッチや運動でストレスを発散したり、医師に相談して痛み止めや吐き気止めを服用したりするなどの対処法があります。
症状が重い場合は、婦人科系の病気の可能性もありますので、医師に相談して検査を受けましょう。
ピルを服用する際は、医師と相談して、自分に合ったピルを選び、安心して服用できるようにしましょう。