梅雨時のホットフラッシュ――湿邪と「上熱下寒」のお話

「梅雨に入ってから、ホットフラッシュがひどくなった気がする」「のぼせて汗が止まらないのに、足元はひんやり冷たい」――更年期世代の方からよく伺うお悩みです。
じつはこの時期、湿邪(しつじゃ)と熱がこもることで、ホットフラッシュが強く感じられやすくなることがあります。今回は、梅雨どきの上熱下寒(じょうねつげかん)について、藤沢市のときわ漢方薬局がお話しします。
梅雨にホットフラッシュが強くなる理由
更年期は、漢方では「腎陰(じんいん)」と呼ばれる体を潤し冷ます働きが揺らぎ、相対的に熱が上昇しやすい時期と捉えられています。これが、いわゆるホットフラッシュやのぼせとして感じられる背景の一つです。
そこに梅雨の湿邪が重なると、体内に湿気と熱がこもりやすくなり、上半身ののぼせ・汗・顔のほてりが強く感じられやすくなることがあります。一方で下半身は冷房や水分代謝の停滞で冷えやすく、上は熱・下は冷えという「上熱下寒」のアンバランスが顕著になりやすい時期です。
「上熱下寒」3つのタイプ
①陰虚(いんきょ)タイプ
体を潤す陰が不足し、相対的に熱が強く感じられるタイプ。夜に症状が強まりやすく、寝汗・口の渇き・空咳・手足のほてりなどが現れやすいのが特徴です。
②気滞(きたい)タイプ
気のめぐりが滞るタイプ。ストレスやイライラで発作的にのぼせが起こりやすく、胸の張り・ため息・喉のつかえ感などを伴うことがあります。
③上熱下寒タイプ(梅雨に最多)
上半身はのぼせるのに足元はひんやり冷たい――更年期世代でとくに多く見られるタイプです。湿邪の影響で水分代謝が乱れ、上下のバランスが崩れた状態と考えられています。
梅雨のホットフラッシュ向け 日常養生
食養生──陰を補い、湿を払う
- 陰を補う食材:白きくらげ・豆腐・山芋・れんこん・梨・はちみつ
- 湿を払う食材:はと麦・小豆・冬瓜・とうもろこし・きゅうり
- 控えたいもの:香辛料の効いた料理、揚げ物、アルコール、過度の甘味
下半身を温める習慣を
上熱下寒のときは、上をさらに冷やすのではなく、下を温めることが大切です。
腰や足首を冷やさない服装、ぬるめの足湯、ふくらはぎのマッサージなど、下半身に温かさをめぐらせる工夫をしてみましょう。
「ためすぎない」生活
気滞タイプの方は、ストレスや感情を溜めこまないことも養生のひとつ。深呼吸、軽い散歩、気心の知れた人との会話など、気の流れを整える時間を意識的に取りましょう。
漢方薬という選択肢
更年期世代のホットフラッシュは、ホルモン補充療法(HRT)と漢方薬、両方の選択肢があります。どちらが合うかは体質や生活背景、他の症状とのバランスによって異なります。
すでに婦人科でHRTを受けている方が漢方を併用するケースも少なくありませんが、飲み合わせや体質との相性も含めて、専門家にご相談ください。
陰虚タイプには陰を補う処方、気滞タイプには気のめぐりを整える処方、上熱下寒タイプには温める力と冷ます力をバランスよく組み合わせた処方など、体質に合わせた選び方が重要になります。
まとめ――一人で抱えこまず、体の声を聴くために
梅雨のホットフラッシュは、決してあなただけが感じている不調ではありません。湿邪と熱、そして更年期特有の体の変化が重なる、ある意味で「読み解きやすい」サインでもあります。
つらさを我慢するのではなく、体のサインを丁寧に聴き、今の自分にできる養生を取り入れていきましょう。藤沢市・鵠沼のときわ漢方薬局では、更年期のお悩みに丁寧に向き合うご相談をお受けしています。
まずは無料の体質チェックから
自分の体質を知ることが、養生の第一歩です。下記の体質チェック表で、ご自身のタイプ(冷え・エネルギー不足タイプ/ストレス・気の滞りタイプ/むくみ・重だるいタイプ/のぼせ・乾燥タイプ)を確認してみてください。
※表示されない場合は こちらから ご利用ください。
ときわ漢方薬局へのご相談
更年期・ホットフラッシュについての漢方相談は、事前のご予約をお願いしております。
初めての方には、体質や生活習慣について約1時間かけて丁寧にお伺いします。
ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。お待ちしております。



