梅雨時の食欲不振・胃もたれ――「脾」を養う食養生

「梅雨に入ったら、なんだか食欲がない」「ちょっと食べただけで胃がもたれる」――こんな声を、毎年この時期になるとよくお聞きします。
じつは、梅雨どきの胃の不調は、漢方でいう「脾(ひ)」の弱りと深く関係しています。今回は、藤沢市のときわ漢方薬局から、脾を養う食養生のヒントをお届けします。
「脾」とは何か――消化吸収の要
漢方でいう「脾」は、西洋医学の脾臓とは少し異なり、消化吸収全般をつかさどる働きを指します。胃と協力して、食べ物を「気・血・水」に変え、全身に届ける役割を担っています。
脾は「湿を嫌う臓」とされ、梅雨の湿邪に最も影響を受けやすいのが特徴です。つまり梅雨どきの食欲不振や胃もたれは、湿気で脾の働きが落ちていることが背景にあると考えられます。
「脾が弱っている」サイン
- 食欲がわかない、味がぼんやりする
- 食後にすぐ眠くなる、だるくなる
- 胃がもたれる、胸やけがする
- 下痢気味、または軟便が続く
- お腹がぽちゃぽちゃ鳴る
- むくみやすい、体が重い
- 疲れやすく、声に力が入らない
脾を養う「食べ方」3つのポイント
①「温・軟・少」を意識する
弱った脾には、「温かいもの」「やわらかく消化のよいもの」「いつもより少なめ」が基本です。
朝食を抜いたり、夜遅くにたっぷり食べたりするのは控え、決まった時間に温かい食事を「腹八分目」でいただくことが、脾を労わる近道です。
②よく噛んで、ゆっくり食べる
噛むことは、脾胃の負担を大きく減らす養生の基本。一口30回を目安に、テレビやスマートフォンを見ながらの「ながら食べ」をやめるだけでも、消化はずいぶんと変わります。
③冷たいものを控える
アイス、氷たっぷりの飲み物、冷たいビール、刺身などの生冷食品は、脾を直接冷やし、内湿を増やします。
どうしても冷たいものが欲しいときは、量を控えめにする・温かいものと一緒に摂る・食後ではなく食間にするなどの工夫を。
脾を養う食材を取り入れる
- 脾を補う:米・山芋・かぼちゃ・キャベツ・じゃがいも・とうもろこし・なつめ
- 湿を払う:はと麦・小豆・冬瓜・とうもろこしのひげ茶
- 食欲を引き出す香り:しそ・みょうが・三つ葉・しょうが・ねぎ
- 穏やかな酸味:梅干し・酢の物(食前に少量)
調理法は「煮る」「蒸す」「スープ」が中心。揚げ物や脂っこい料理、こってり味付けのものは、この時期は控えめにするとよいでしょう。
おすすめ献立例(朝・夜)
朝食
- 温かいおかゆ+梅干し+すりおろし山芋
- 具だくさん味噌汁(かぼちゃ・キャベツ・しょうが)
- はと麦茶
夕食
- 温野菜スープ(冬瓜・とうもろこし・玉ねぎ)
- 蒸し鶏のしそ巻き
- 小豆ごはん(少量)
食養生で追いつかないときの選択肢
食養生をしていてもなかなか胃の不調が抜けない、毎年梅雨に必ず食欲が落ちる――そうした方には、脾の働きを助ける漢方薬で内側から整えるアプローチも一つの方法です。
冷えを伴う方、ストレスで胃が痛みやすい方、湿気で重だるい方など、それぞれに合った処方が選ばれます。
まとめ――梅雨こそ「脾を養う」季節
梅雨の食欲不振や胃もたれは、体が「ペースを緩めて」と教えてくれているサインかもしれません。
無理に食べたり、刺激物で食欲を起こしたりせず、脾を休ませながら養う食事を選んでみてください。それでも不調が抜けないときは、藤沢市・鵠沼のときわ漢方薬局へ、ぜひ一度ご相談ください。
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自分の体質を知ることが、養生の第一歩です。下記の体質チェック表で、ご自身のタイプ(冷え・エネルギー不足タイプ/ストレス・気の滞りタイプ/むくみ・重だるいタイプ/のぼせ・乾燥タイプ)を確認してみてください。
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