妊活は古来からあった!?

不妊

宗の時代の陳自明原著を藍本として校注編纂した「婦人良方 校注補遺」より
巻之九『求嗣門』 求子論第一
『原文』より抜粋
凡そ、子を求め欲すれば、当にまず夫婦、労傷の有無を察し、痼害の属は、方により調え治すべき、内外和平ならば則ち婦人に子あり。

「労傷の有無」と「内外の和平」これが大事と理解していても、国民総活躍の時代に労傷がない人はなかなかいないのではないか。特に体質的に虚弱な方は特にそうではないかと思う。

五巻冷労第四章には、「人、陽気虚寒を患い、癒えて子を生ず」とある。
二十四巻膝風には、「婦人素虚弱、鶴膝痛を患い、癒えて子を生ず」とある。
脾虚(消化器系の弱さ)は、気を生じることが少なくそうすれば、気の温句作用が弱く冷えやすい。
鶴膝痛は、経絡の気血の虚弱に乗じて邪が客し、陰寒を生じる様をさす。
陽気虚寒、陰寒には様々な原因があるので、適した漢方薬やお食事で調えてもらいたいと切に思う。
それ以外にも陽気が生じない理由や生じていてもストレスなどが原因で気の流れが悪くても同じような状態が生じる。

実際に妊活相談をしていて感じることは、男女の別を問わず、かなり心と体を酷使しているかたが多いように感じる。
ただそれと気づかず、体を癒すことを疎かにしている方が多い。
食事一つを見ていても体を回復するという感じでなく、本当に食事をとるという感覚でいらっしゃる方が多い。風邪をひいたときにはお粥を食べると思うが(筆者が歳のせいか今の若い方と基準がずれているかもしれないが)、これは消化器官を消化しやすいものをとることで休めるの意味もある。
普段から消化器系に弱さがある方は、特に必要なことであると思います。
お一人お一人原因や理由は違うので、妊活に漢方薬を活用する際の一つの指針として活用いただきたいと思います。ご自分の状態の把握と漢方薬のご自分の体との位置付けを理解してご利用いただければと思います。

当店では、麹を使った食育のお話もさせていただいております。(石黒種麹店さんの麹やお味噌を取り扱っております)
残念ながら漢方薬服しただけで良しとはならないかたもいらっしゃいます。
「内外の和平」、「労傷の回復」のために食と漢方の両面から皆様の妊活を応援しています。

ご相談は0466-22-5514までご連絡ださい