肺を潤す漢方には何があるのか解説します!
乾燥した咳や痰が絡む咳、しつこい咳に悩んでいる方へ。
市販薬を飲んでもなかなか治らない、副作用が気になる、そんなことはありませんか。
もしかしたら、あなたに合うのは漢方薬かもしれません。
漢方薬は、体の状態や症状に合わせて、様々な生薬を組み合わせて作られています。
そのため、同じ咳でも、その人の体質や状態によって最適な漢方薬は異なります。
この記事では、肺を潤す漢方薬について解説します。
□肺を潤す漢方薬とは?
肺を潤す漢方薬は、乾燥した咳や痰が絡む咳などの症状に効果を発揮します。
漢方薬では、咳の症状だけでなく、体の状態や体質も考慮して、適切な漢方薬を選びます。
1: 肺の乾燥
乾燥した咳は、肺が乾燥している状態を表しています。
肺が乾燥すると、粘膜が傷つきやすくなり、咳が出やすくなります。
また、痰が粘り強く、なかなか出ないという症状も現れます。
2: 痰の質
痰の色や粘り気も、漢方薬を選ぶ上で重要なポイントです。
例えば、痰が黄色や緑色で粘り気がある場合は、熱がこもっている状態を示しています。
3: 体質
漢方では、体質を「冷え性」「虚弱体質」「熱がこもりやすい体質」など、いくつかのタイプに分類します。
体質に合った漢方薬を選ぶことで、より効果的に咳を改善できます。
□咳の症状別に漢方薬を選ぼう!
咳の症状別に、効果的な漢方薬を解説します。
1: 乾燥した咳
乾燥した咳には、肺を潤す効果のある漢方薬が効果的です。
・麦門冬湯(ばくもんどうとう)
乾燥した咳や、粘ってなかなか出ない痰の咳に用いられます。
・竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)
熱感や口の渇きを伴う空咳に用いられます。
・滋陰降火湯(じいんこうかとう)
乾燥感が強く、潤す作用を優先したい咳に用いられます。
2: 痰が絡む咳
痰が絡む咳には、痰を切る効果のある漢方薬が効果的です。
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
水っぽい痰が多く出る咳に用いられます。
・麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
気管支喘息の症状に用いられます。
・五虎湯(ごことう)
麻杏甘石湯に桑白皮が配合されたもので、気管支喘息の症状に用いられます。
3: 喘息
喘息の症状には、気管支を広げる効果のある漢方薬が効果的です。
・麻黄湯(まおうとう)
風寒の風邪による喘息に用いられます。
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
冷えによって起こる喘息に用いられます。
4: 長引く咳
長引く咳には、体の自然治癒力を高める効果のある漢方薬が効果的です。
・六君子湯(りっくんしとう)
胃腸の働きを改善し、体の抵抗力を高めます。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
気力を補い、体力低下による咳を改善します。
□まとめ
この記事では、肺を潤す漢方薬について解説し、咳の症状別に効果的な漢方薬を紹介しました。
咳は、様々な原因によって起こる症状です。
漢方薬は、体の状態や症状に合わせて、適切な生薬を組み合わせて作られています。
そのため、同じ咳でも、その人の体質や状態によって最適な漢方薬は異なります。
もし、咳が長引いてお困りの場合は、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。