鼻のトラブル!?

目と鼻の悩み

漢方では、慢性鼻炎や急性鼻炎を鼻鼽(びきゅう)と捉えます。

鼻は、気体出入りの門戸であり、嗅覚を主ります。鼻は、肺経に属し頭面は陽気が聚ところとされています。

その中で鼻は、陽中の陽であり、清陽が交わる部分となります。

前述した中で鼻は肺経に属していると書きましたが、肺は外感からの影響を守るうえで大きな役割をしている臓腑の一つなのです。肺の陽気が不足していると外感の影響を受けやすくなると漢方では考えられているのです。

噴嚏(くしゃみ)、鼻涕流(はなみず)、鼻塞(はなづまり)などで通年お困りの方は若しかしたら肺経の弱さからきているのかもしれません。また、他臓の弱さから肺経が弱くなることもあるので、肺経(鼻)と関連が深い臓腑との関わりも考える必要性があります!

花粉時期のみ急性的な症状では、臓腑の弱さを考えるよりもまずは症状を取り除くことに重点を置いて考えます。少し花粉症からずれますが、皆さんは「風邪の時は葛根湯」という事はよくご存じだと思います。しかし何故風邪が葛根湯で治るのかまではご存じないかと思います。これは葛根湯が汗を出させて風寒の邪を身体から追い出すからよくなるのです。ここで注意してほしいのが汗のかかせ方です!!!これは本当に個人個人の素体をベースに考えなければいけないのです。発汗力のある漢方薬は、大青竜湯>麻黄湯>葛根湯>桂枝麻黄各半湯・・・・と様々な状態によって選薬できます。

花粉症状も外感の影響によっておこる急性症状ですので、発表(発汗)すべきは発表(発汗)をして症状の緩和をしていきます。ただし、単に発表すればいいわけでわありません!発表する漢方薬にも各々特徴があります。流涕(サラサラな鼻水)なのか濁陰(ドロドロとした鼻水)なのか症状によっても大きく分れますのでご自分の症状を正確に伝える必要があります!

慢性的な鼻の症状でお困りの方や花粉時期の急性的な鼻の症状でお困りの方は、悪化条件・好転条件等を把握してきちんと伝えてからの漢方薬の服用をお勧めしますw