夏のPMS
「月経前になると、イライラや気分の落ち込みが強くなる」「夏はむくみやだるさも重なって、余計につらい」――そんなPMS(月経前症候群)にお悩みの方へ。
暑さと湿気が体にこたえる夏は、PMSの不調が現れやすい時期でもあります。今回は、夏のPMSと向き合うために、東洋医学の視点からその背景と養生をお話しします。
月経前に、心と体が揺らぐわけ
東洋医学では、排卵後から月経前にかけての時期(黄体期)は、骨盤内に血が集まり、「気」のめぐりが乱れやすくなると考えられています。この気の乱れが、イライラや落ち込み、体の重だるさとして現れやすくなります。
夏はさらに、暑さによる消耗と、湿気による「水(体液)」の滞りが加わるため、PMSの症状が強まりやすい季節といえます。
PMSの4つの体質タイプ
- 気滞(きたい)タイプ:イライラ・胸の張り・頭痛が現れやすい。ストレスで悪化しやすい。
- 血虚(けっきょ)タイプ:不安・不眠・動悸を感じやすい。疲れやすさを伴うことも。
- 水滞(すいたい)タイプ:むくみ・体の重だるさが現れやすい。夏の湿気で悪化しやすい。
- 瘀血(おけつ)タイプ:腹痛・腰痛が強く、経血に塊が混じりやすい。
夏のPMSをやわらげる養生のヒント
月経前の時期の過ごし方を少し意識するだけで、体の負担が和らぐことがあります。
- 気をめぐらせる香りを:柑橘・ミント・しそなど、香りのよい食材やお茶は気のめぐりを助けるとされます。
- むくみ対策に:とうもろこし・小豆・冬瓜など、余分な水を巡らせるとされる食材を取り入れて。
- 冷やしすぎない:冷たいものの摂りすぎは水滞を招きやすいため、常温を意識して。
- がんばりすぎない時期に:月経前は無理をせず、休息を優先する時期と割り切ることも大切です。
漢方薬というアプローチ
PMSは、同じ「月経前のつらさ」でも、気のめぐりを整えることが合う方、血を養うことが合う方、水のめぐりを助けることが合う方と、体質によって選ぶ漢方薬が異なります。
市販の漢方薬を試しても手応えを感じにくかった方は、体質を丁寧に見極めたうえで選ぶことで、月経前の状態と向き合いやすくなることがあります。毎月のつらさを一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
まとめ――「性格のせい」ではなく、体のサイン
月経前のイライラや落ち込みを、「自分の性格のせい」と責めてしまう方もいらっしゃいます。けれど、それは体のリズムがもたらすサインであることが少なくありません。
ご自身の体質を知り、この時期との付き合い方を一緒に見つけていきませんか。ときわ漢方薬局では、じっくりお話をお伺いしたうえで、あなたに合ったお薬を考えていきます。
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