秋の月経不順
季節の変わり目に、月経の周期がずれる。量が変わった気がする。そうした変化を「気のせい」で流してしまう方は少なくありません。東洋医学では、月経は体調を映す鏡として重く見ます。周期・量・色・痛み方、そのどれもが体質を読む手がかりになります。
月経周期は、四つの時期に分けて考えます
東洋医学では、一周期を四つに分け、それぞれで体の中で起きていることが違うと考えます。どの時期で崩れているかによって、整える方向が変わります。
図6:月経周期の4つの時期と、それぞれで重視する養生
月経期
血をしっかり出しきる時期。ここで滞ると痛みや塊として現れます。
卵胞期
出した分の血を補う時期。血の不足はここに出やすくなります。
排卵期
気を巡らせて切り替える時期。滞ると胸の張りやイライラが出ます。
黄体期
体を温めて保つ時期。冷えると高温期が続きにくくなります。
周期の乱れ方から、体質を読む
| 乱れ方 | 東洋医学での見かた | 一緒に出やすいこと |
|---|---|---|
| 周期が短い(24日以下) | 熱がこもっている、または気が保てない | 経血が多い、ほてり、疲れやすさ |
| 周期が長い(39日以上) | 血の不足、または冷えと滞り | 経血が少ない、顔色が悪い、手足の冷え |
| 周期が一定しない | 気の巡りの滞り(気滞) | ストレスで変動、胸やお腹の張り、ため息 |
| 日数が長引く | 気が血を保ちきれていない | だらだら続く、疲れやすい、食が細い |
経血の色と質も、大切な手がかりです
暗い赤・塊が混じる
巡りの滞り(瘀血=おけつ)を考えます。刺すような痛み、肩こり、顔のくすみを伴うことがあります。
薄い赤・量が少ない
血の不足(血虚)を考えます。立ちくらみ、爪の割れ、眠りの浅さと重なりやすい形です。
鮮やかな赤・量が多い
熱がこもっている状態を考えます。のぼせ、口の渇き、便の乾きを伴うことがあります。
秋に乱れやすいのには、理由があります
夏のあいだに汗をかき、冷たいものをとり続けた体は、気と血の両方を消耗しています。血は月経のたびに減っていくものですから、夏の消耗が重なると、秋に不足として表に出やすくなります。
加えて、朝晩の冷えが加わることで巡りが滞りやすくなります。夏の消耗と秋の冷えが重なるこの時期は、月経の変化として現れやすいタイミングです。
記録が、いちばんの手がかりになります
三か月分、書き留めておきたいこと
- 月経が始まった日と、終わった日
- 経血の量(多い・普通・少ない)
- 経血の色と、塊の有無
- 痛みの出た日と、痛み方(刺す・張る・重い)
- 温めると楽になるかどうか
- 月経前の体と気分の変化
三周期分あると、傾向がはっきりします。ご相談の際にお持ちください。
まとめ
月経の変化は、体からの知らせとして読むことができます。記録をつけておくことで、ご自身の傾向が見えやすくなります。気になる変化が続いている方は、ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。
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