秋の月経不順

月経不順・月経痛

季節の変わり目に、月経の周期がずれる。量が変わった気がする。そうした変化を「気のせい」で流してしまう方は少なくありません。東洋医学では、月経は体調を映す鏡として重く見ます。周期・量・色・痛み方、そのどれもが体質を読む手がかりになります。

月経周期は、四つの時期に分けて考えます

東洋医学では、一周期を四つに分け、それぞれで体の中で起きていることが違うと考えます。どの時期で崩れているかによって、整える方向が変わります。

月経周期の4つの時期と、養生の重心月経期1〜5日血を出しきる卵胞期6〜13日血を補う排卵期14〜16日気を巡らせる黄体期17〜28日温めて保つ周期のはじまり次の月経へ同じ「乱れ」でも、どの時期に崩れているかで見かたが変わります※ 日数は28日周期の目安です

図6:月経周期の4つの時期と、それぞれで重視する養生

月経期

血をしっかり出しきる時期。ここで滞ると痛みや塊として現れます。

卵胞期

出した分の血を補う時期。血の不足はここに出やすくなります。

排卵期

気を巡らせて切り替える時期。滞ると胸の張りやイライラが出ます。

黄体期

体を温めて保つ時期。冷えると高温期が続きにくくなります。

周期の乱れ方から、体質を読む

乱れ方 東洋医学での見かた 一緒に出やすいこと
周期が短い(24日以下) 熱がこもっている、または気が保てない 経血が多い、ほてり、疲れやすさ
周期が長い(39日以上) 血の不足、または冷えと滞り 経血が少ない、顔色が悪い、手足の冷え
周期が一定しない 気の巡りの滞り(気滞) ストレスで変動、胸やお腹の張り、ため息
日数が長引く 気が血を保ちきれていない だらだら続く、疲れやすい、食が細い

経血の色と質も、大切な手がかりです

暗い赤・塊が混じる

巡りの滞り(瘀血=おけつ)を考えます。刺すような痛み、肩こり、顔のくすみを伴うことがあります。

薄い赤・量が少ない

血の不足(血虚)を考えます。立ちくらみ、爪の割れ、眠りの浅さと重なりやすい形です。

鮮やかな赤・量が多い

熱がこもっている状態を考えます。のぼせ、口の渇き、便の乾きを伴うことがあります。

秋に乱れやすいのには、理由があります

夏のあいだに汗をかき、冷たいものをとり続けた体は、気と血の両方を消耗しています。血は月経のたびに減っていくものですから、夏の消耗が重なると、秋に不足として表に出やすくなります。

加えて、朝晩の冷えが加わることで巡りが滞りやすくなります。夏の消耗と秋の冷えが重なるこの時期は、月経の変化として現れやすいタイミングです。

記録が、いちばんの手がかりになります

三か月分、書き留めておきたいこと

  • 月経が始まった日と、終わった日
  • 経血の量(多い・普通・少ない)
  • 経血の色と、塊の有無
  • 痛みの出た日と、痛み方(刺す・張る・重い)
  • 温めると楽になるかどうか
  • 月経前の体と気分の変化

三周期分あると、傾向がはっきりします。ご相談の際にお持ちください。

周期が三か月以上来ない、経血の量が急に大きく変わった、強い痛みが続くといった場合は、まず婦人科での確認をおすすめします。器質的な原因がないかを確かめたうえで、体質からのご相談をお受けしています。

まとめ

月経の変化は、体からの知らせとして読むことができます。記録をつけておくことで、ご自身の傾向が見えやすくなります。気になる変化が続いている方は、ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。

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