夏の月経痛とPMS
「冬より夏のほうが、月経痛が重い気がする」
「夏になると、月経前のイライラやむくみが強く出る」
そんな実感をお持ちの方は、決して少なくありません。暑い季節にこそ月経のトラブルが目立つというのは、一見不思議に思えます。
けれども漢方の視点で見ていくと、そこにはいくつかの理由が浮かび上がってきます。
夏に月経トラブルが強まる三つの背景
背景 01
冷房による冷え
冷えは血のめぐりを滞らせると考えます。滞った状態を瘀血といい、痛みの強さや経血の塊と結びつけてとらえます。
背景 02
発汗による消耗
汗とともに気も血の材料も失われます。血の不足を血虚といい、月経量の減少や周期の遅れと関連づけます。
背景 03
湿気による水滞
高温多湿の環境では余分な水分が滞りやすく、月経前のむくみや重だるさが強まりやすくなります。
PMSの四つのタイプ
実際には、複数のタイプが重なっている方がほとんどです。「イライラもするし、むくみもある」という状態は、まったく珍しいことではありません。
どの要素がより強く出ているかを見きわめることが、お薬選びの出発点になります。
黄体期の過ごし方が鍵になります
排卵から月経が始まるまでの期間を、黄体期といいます。この二週間ほどの過ごし方が、月経前後の体調に大きく関わります。
- 下腹部を冷やさない:腹巻き、ひざ掛け、温かい飲みもの。この時期はとくに意識して
- 予定を詰め込みすぎない:気が乱れやすい時期。大きな判断や交渉ごとは、できれば避けて
- 甘いもの・塩辛いものを控えめに:むくみやすさが増すことがあります
- 軽く体を動かす:激しい運動でなくて構いません。散歩やストレッチで、めぐりを促します
- 睡眠を確保する:血は夜に養われるとされます。この時期の夜更かしは、とくに響きます
市販の漢方薬を試してみたけれど……という方へ
ドラッグストアにも、月経のお悩みに用いられる漢方薬が並んでいます。それ自体が悪いということではありません。実際に体に合っていて、長く続けていらっしゃる方もおられます。
ただ、「試してみたけれど、いまひとつだった」という場合。それは漢方薬が合わなかったのではなく、その方の体質と処方が噛み合っていなかっただけ、ということが少なくありません。
同じ月経痛でも、瘀血が主体の方と血虚が主体の方では、選ぶお薬が正反対になることさえあります。
まとめ――毎月のことだからこそ
月経のトラブルは、毎月繰り返されるぶん、「こういうものだ」と慣れてしまいやすいものです。周囲に相談しづらいテーマでもあります。
けれど月経の状態――周期、量、色、痛み方――は、体質を映し出す大切な手がかりです。整えていくべき方向を教えてくれるサインでもあります。
一人で抱え込まず、ご自身の体質を知るところから始めてみませんか。お一人ずつ、しっかり時間をかけて伺います。ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。
ときわ漢方薬局へのご相談
月経痛・PMSについての漢方相談は、事前のご予約をお願いしております。
初めての方には、体質や生活習慣について約1時間かけて丁寧にお伺いします。
ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。お待ちしております。



