秋の乾燥対策|肺をいたわる食養生と暮らしの工夫

朝起きると、のどがイガイガする。マスクを外すと、肌がつっぱる。最近、お通じが硬めになってきた――。
一見ばらばらに思えるこれらの変化を、東洋医学では、秋の「乾燥」というひとつの流れでとらえることがあります。この記事では、乾燥のサインが出やすい場所を地図のように整理し、食材と暮らしの工夫をご紹介します。
秋の乾燥は「のど」だけではありません
東洋医学では、秋は「肺」が影響を受けやすい季節とされています。肺は呼吸をつかさどるだけでなく、鼻やのど、皮膚や髪、そして大腸ともつながりが深いと考えられています。そのため、乾燥のサインは次の4か所に現れやすいとされています。
※東洋医学の考え方にもとづく整理です。症状の診断を目的としたものではありません。
気になる場所から選ぶ、秋の潤い養生
思い当たるサインが多い場所を、タップして開いてみてください。
のど・鼻のサインが気になる方
梨:水分の多い果物です。生のまま、またはすりおろして蜂蜜を溶かしたお湯で割ると、のどにやさしい一杯になります。冷やしすぎないのがコツです。
れんこん:すりおろしてスープに加え、とろみをつけて温かくいただきます。胃腸にもやさしい食べ方です。
※蜂蜜は1歳未満のお子さまには与えないでください。糖分制限のある方はご相談ください。
肌・髪のサインが気になる方
白きくらげ:水で戻して、スープや和え物に。ぷるんとした食感で、潤いを意識したい食卓に向いています。
肌や髪は、外の空気の影響も受けやすい場所です。食事とあわせて、次の章の加湿も意識してみてください。
※かゆみや赤みが強いときは、皮膚科などの医療機関へご相談ください。
お通じのサインが気になる方
東洋医学では、肺と大腸は表と裏の関係にあると考えられています。秋に乾きを感じると、お通じにも変化が出る方がいらっしゃいます。
山芋:すりおろしてとろろに。とろみがあり、消化にもやさしい食材です。白きくらげのスープと組み合わせるのもおすすめです。
冷たい飲み物ではなく、常温〜温かい水分をこまめにとることも意識してみてください。
※お通じの変化が続く場合や、腹痛・血便を伴う場合は、医療機関を受診してください。
空咳・声のサインが気になる方
声をたくさん使った日は、意識して口を休ませる時間をつくりましょう。温かい飲み物でのどを潤すのもおすすめです。
辛いものや揚げ物が続くと、乾きを強く感じる方もいらっしゃいます。食事のバランスを見直してみてください。
れんこん:煮物やスープなど、温かい料理で。
※咳が長引くとき、発熱や痰を伴うときは、早めに医療機関へご相談ください。
1日の流れで考える、潤いの守り方
養生は、特別なことを足すより、1日の流れに小さく組み込むほうが続きます。朝から夜までのイメージはこのようになります。
加湿器を使う場合は、定期的な清掃と水の交換を心がけてください。雑菌が繁殖すると、かえって体の負担になることがあります。加湿器がなくても、濡れタオルを室内にかける、観葉植物を置くといった方法もあります。
同じ乾燥でも、人によって整え方は違います
同じように「乾く」と感じていても、背景や体の傾向は人それぞれです。既往症や現在の服薬、妊娠・授乳の有無によって、向いている食材や過ごし方が変わることもあります。
強い症状や急な変化があるとき、治療中・服薬中の方は、まず医療機関や主治医、薬剤師にご相談ください。そのうえで、体質に合わせた食材の組み合わせや養生を考えたい方は、ご予約のうえご来局ください。
まとめ――今日できる小さな一歩
- 今夜、寝室の湿度を確かめてみる
- 明日の朝、白湯かぬるめの飲み物をゆっくり一杯
- 今週のどこかで、梨かれんこんを一品食卓に
乾燥のサインは、体からの小さなお便りです。気になるサインが続くときは、一人で抱え込まず、体質に合わせた養生を一緒に考えてみませんか。ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。お待ちしております。
ときわ漢方薬局へのご相談
秋の乾燥やのど・肌の不調についての漢方相談は、事前のご予約をお願いしております。
初めての方には、体質や生活習慣について約1時間かけて丁寧にお伺いします。
ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。お待ちしております。


